循環器内科とは
循環器は、酸素や栄養素を全身に運び、老廃物や二酸化炭素を取り除くために血液を循環させる役割を担っています。
循環器内科では、心臓、血管、リンパ管に関連する症状や疾患に対応しております。
日本人の死亡原因は、1位ががん、次いで2位が心疾患(高血圧を除く)です。(出展:令和4年(2022)人口動態統計)
循環器系の病気は進行すると、突然死や介護が必要になるリスクも高く、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
症状が現れたり心配事がある場合は、迷わず循環器内科を受診してください。
このような症状でお悩みの方は循環器内科へ
- 胸が締め付けられるような痛み
- 胸に圧迫感がある
- 脈がはやい、飛ぶなど不規則である
- 動悸がある
- 呼吸困難
- 頭痛
- 下肢のむくみや冷え性
- 高血圧、糖尿病、痛風などの生活習慣病がある
循環器内科で対応する疾患
- 慢性心不全
- 閉塞性動脈硬化症
- 心筋梗塞
- 不整脈
慢性心不全とは
心臓は、収縮と拡張の動きによって血液を送るポンプ機能があります。 心臓から血液を通して酸素や栄養素を全身に運び、二酸化炭素や代謝産物を除去します。
閉塞性動脈硬化症
閉塞性動脈硬化症は、動脈が血管内で狭窄(細くなる)し、閉塞(血液の流れが詰まる)した状態のことを指します。
閉塞性動脈硬化症は高齢者に多く見られますが、若年者でも発症することがあります。
心筋梗塞とは
心筋梗塞とは心臓の筋肉である「心筋」の一部が壊死し、血液供給が遮断された状態をいいます。糖尿病や高血圧などの生活習慣病も心筋梗塞のリスクを高めます。
不整脈とは
不整脈は、心臓の正常なリズムが乱れる状態を指します。 通常、心臓は一定の順序とリズムで収縮しますが、不整脈は心臓の筋肉が不規則に収縮するため、正常なリズムが崩れてしまいます。
循環器内科で行う主な検査
- 心電図検査
- 超音波検査
- 心臓エコー検査
- 下肢エコー検査
心電図検査
心電図検査は、心臓の電気信号を波形に記録し、心臓のリズムや伝導異常を確認する検査方法です。不整脈や心筋梗塞などの診断に使用します。
検査の流れ
- ベッドに仰向けになります。
- アルコール綿で、胸部や足首手首を吹きます。
- 十数個の電極を手足や胸部に取り付けます。
- 心臓の電気的な信号の結果を波形グラフとして表示します。
- 通常、検査は3~5分ほどで完了し、特に痛みや身体への悪影響はありません。
超音波(エコー)検査
超音波検査(エコー検査)は、超音波を臓器に当てて、返ってきた音(反射音)を画像化し解析するシステムです。 体への負担もなく、リアルタイムで体の中の状態をみることができます。 心筋梗塞、心不全、心臓弁膜疾患、心内膜炎、動脈硬化症、先天性心疾患など、幅広い疾患の診断に用います。 その日に結果をお伝えできます。
心臓エコー検査
心臓エコー検査(心エコー)は心臓の大きさや厚み、弁の状態、動きをみる検査方法です。 心臓に超音波をあて、輪切りした心臓の状態をみることができます。 検査は心電図をとりながら行い、時間は30分程度かかります。
下肢エコー検査
太ももからくるぶしの動脈や静脈の流れや、血栓の有無を確認するための検査です。 歩行時にしびれや痛みがある方、むくみ、だるさなどの症状がある方に検査します。 検査時は検査用のズボンに履き替えていただきます。時間は30分〜1時間程度かかります。